2010年03月03日
2010年02月01日
くまべです。
最近、『ガラスの仮面』(美内すずえ・白泉社)を再読中です。
このマンガ、すごいですね。いつまでたっても、主人公の名前が覚えられない。なんでだろ? マヤってとこまでは覚えました。でも、名字が覚えにくい。ライバルの名前はわかりますよ? 姫川亜弓。そのお母さんが、姫川歌子。化け物みたいな先生が、月影千草。この人たちはなぜかフルネームで呼ばれるんですよ。速水真澄とかね。でも、マヤだけが、「あの子......」とか、あんまりフルネームで呼ばれないから、覚えにくい。
というわけで、先日金曜日、お芝居の中でも重要な要素をしめる、ダンスの振り付けが行われました。今回は、猫丸先輩、女性陣、男性陣と、それぞれにパート分けされてのダンス。しかも、曲も楽しければ、振りも楽しい、いつも以上に見た目に鮮やかなダンスになるのではないでしょうか?(劇場、いつもと違って天井高いし......)
というわけで、軽いストレッチの後、一気に振り付け開始!
先週、予習として教えてもらっていた振りをやって、そこから更に先が作られていく。まずは個人の振りのベースが伝えられ、ある程度進んだら、プラスα、更に先、といった具合に進む。
以前から、たか緒さんの振り付けは、覚えやすいことが最大の特徴ではないかと思っていたのですが、生まれて初めてダンスをやる僕ですら、たどたどしくはありましたが、なんとか覚えられました。これは、本当にすごい。
キャラクターによってパート分けがなされ、振りが違うので、僕ら男優陣は、他のキャラクターの振り付けがなされている間、稽古場の外で自主練。男優陣は特にダンスが得意な人はいないので、一つずつしっかりと、着実に稽古していきます。
そして、また稽古場に戻って、振りの続き。男女ペアのパートナーと組んで、曲に合わせてやってみる。すると、それぞれ別々だった振りが、見事に合わさって、さも息のあったコンビであるかのような状態に! これを、びっくりせずして何に驚けと!?
といいつつ、僕は自分のやることに必死だったので、まったくもって全体像が掴めてはいないのですが。だって、35歳生まれて初めてダンス踊るなんて、頭の回路がおかしくなって当たり前の状態です。余裕なんか、どこにもありゃしません。年齢的、肉体的ハンディがあるのは始めからわかっているので、なんとかかんとか、下手を打たないように、まずは振りをちゃんと覚えるところから、確実に行きたいと思います。若者なんぞに負けていられるものか。
てなわけで、ダンス振り付け、村山たか緒女史のコメントです。
「今回のダンスは60年代白人のスタイルをベースに作っています。
お時間ある方はノリを研究してみてください。」
......60年代白人のスタイルが、わからない......。(((; ゚д゚))ガクガクブルブル
あともう一つ。
「みんな、ダンス曲、何回聴いてる? あたしは、100回は聴いてるよ?
もっと聴いて、曲を!」
......ガクガクブルブル(((((((((; ゚д゚)))))ガクガクブルブル
さて、1月中は、毎週月、水、金の三日間、稽古をしてきました。そして、本番まであと一ヶ月の2月は、月~金が稽古という、いわゆる集中稽古になります。これから、本格的に芝居を形作っていくことになります。いい意味での緩やかさは持ちつつ、日付だけではなく精神的に集中して稽古を行い、きっと面白いお芝居を作ります。ささやかながら、でも確固たる自信と自負を持って、「お楽しみに、お待ち下さい」とお伝えしておきます。
チケットのご予約、どしどしお待ちしています。よろしくお願いします。
劇団扱いでのご予約も出来ますが、以下のアドレスから、隈部雅則の扱いでもご予約いただけます。フォームに必要事項をご記入下さい。
http://481engine.com/rsrv/webform.php?s=z3j0jn9tpuvvddba
コメント欄に、「ダンス楽しみにしています」、「ダンス、見物ですね」、「ダンスにゴン」、「うぬごときのダンスなぞ、見たくもないわ」(ラオウ)などなど、コメントをいただけると、もれなく僕が凹みます。
ちなみに、マヤの名字は、「北島」です。......いくらなんでも平凡すぎて、そりゃ覚えられんわ! と、自分の物覚えが悪いのを、国民的マンガの作者のせいにする小汚い一面を見せたところで、皆さまにとって『ガラスの仮面』以上に楽しいダンスと、面白いお芝居と、僕のもろく壊れやすいガラスのハートが見せられるようにと願いつつ。
「あなたがいれば、もっと楽しい!」
脚本・演出 隈部